隠された経済的原理の進行
(経済学の哲学的、数学的展開)

― リーマン・ショックの必然性と継続する経済原理
私のケインズ、フリードマン、ブラック&ショールズ、そして老師 ―

佐藤彰著 発行:2019年8月1日  税込み価格:1800円


2023年5月21日追加
国債過剰と金融危機の紹介を追加しました。

現在、世界でリーマンショックの補修としてのAT1債と通貨との同値関係が破れ無価値となったり、いくつかの銀行が倒産したりしている。この間の数年来に及ぶ膨大な国債発行とそれに伴う膨大な紙幣発行によるインフレーションに抗しての最近の一連の利上げによってそれらの事態がもたらされたものである。 膨大な国債過剰と金利上昇は当然にも国債下落をもたらした。国債を資産として抱えている銀行は当然にも倒産した。今回の一連の利上げによっても総合物価上昇率を引くと政策金利はマイナス金利のままであり、いかに国債増発と紙幣増発が天文学的であったかを示している。本来、利子の源泉は産業利潤が源泉であり、国債の利回りというわたしの言う利子の相対的側面は、現在崩落しかかっている。
2022年2月7日追加
スタグフレーションについての紹介を追加しました。

物価の上昇や低下は好況、不況という経済循環との関係で一般的には現象する。
非兌換紙幣の発行が商品流通の必要量を超えるとき、価格の度量標準の事実上の変更、変化という。度量標準の事実上の変更は物価の上昇や低下の潜在的可能性というポテンシャルである。
紙幣の大増発と産業循環(景気循環)とは原理的には関係ないということから、度量標準の事実上の変更によって、かつて不況とインフレ(物価の持続的上昇)の同時並存という状態もあった。それをスタグフレーションという(不況でもインフレ・物価の持続的上昇の発現)。
再生産を主として輸入に依存している国は、為替変動による通貨の下落によって物価の持続的上昇、インフレ状態となる。
先進資本主義といわれる国でも、非兌換紙幣の無制限の発行による、度量標準の事実上の変更による物価の上昇の潜在的可能性というポテンシャルが、不況にもかかわらず、コロナの世界的大流行によるサプライチェーンの混乱と戦争の可能性の増大によって物価の狂乱現象が生じている。まさにスタグフレーションである。

2021年8月18日追加
本書第Ⅱ編[6]の(2)の紹介を追加しました。
本書完成時にはコロナ(covid-19)は全く流行っていなかったが、コロナが流行しはじめてからは全国各地方のそれぞれの中心地に感染症専門病院を早急に立てるべきだと考えてきました。本書「隠された経済的原理の進行」の第Ⅱ編[6]の(2)には高度な累進課税制度によって医療・社会福祉制度を構築すべきであると述べられていますので紹介します。

2021年5月25日追加
本書の仮想通貨論の紹介を追加しました。(本書「[補論Ⅱ]ハイエック貨幣発行自由化論」から)



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